麻布大学との共同研究「新規ドットブロット法を用いたダニおよびスギ花粉アレルゲンに対する不活化剤の評価」の論文がBioscience, Biotechnology, and Biochemistryの10月号に掲載されました。
これまでアレルゲンに対する不活化剤の評価にはサンドイッチELISAが使われてきました。しかし、サンプルに含まれる不活化剤は試験に影響を与えることがあります。そのため、不活化剤の影響によりELISAで測定されるアレルゲンの量が実際よりも少なくなり、その結果不活化剤の効果が過大に評価される可能性がありました。本研究では不活化剤がアッセイ系に与える影響を最小限にしつつ不活化剤がアレルゲンに与える影響を評価する方法として、免疫染色とタンパク質染色を組み合わせた新規のドットブロット法を開発しました。この手法を用いることで、不活化剤がアレルゲンを取り除くことなく不活化することができるかどうかを評価することができます。
New dot-blot method for evaluating the effect of inactivators on mite and Japanese cedar pollen allergens(日本語訳:新規ドットブロット法を用いたダニ及びスギ花粉アレルゲンに対する不活化剤の評価)と題した最新の論文は、不活化剤がアッセイ系に与える影響がほとんどなく、不活化剤がアレルゲンに与える影響を評価する方法について研究したものです。